映画 花椒の味
映画「花椒の味」
▼公式HP(上映館もこちらからどうぞ)
https://fagara.musashino-k.jp/
・おススメ度…★★★★★ 「ぜひ!」
・一言まとめ…父が亡くなって初めて知る、他の姉妹の存在。父の遺した火鍋店を通して父やそれぞれの人生に触れ、花椒のようにピリッとしつつもどんどん目頭が熱くなる、愛の詰まった作品でした。鑑賞後はもちろん火鍋を食べにGO!
・映画館…新宿武蔵野館
11月の土曜日朝イチ10時の回に最後列中央付近で鑑賞。公開初週だったので入室する際に限定のステッカーをいただきました。土曜日の朝ということであまり混んではいませんでした。
香港、台北、重慶の3カ所で撮影され、海底トンネルやロープウェイといったそれぞれの「場所」は三姉妹の育った、互いに知らなかったそれぞれの人生の背景のようです。海底トンネルを車で移動している際の、道路のつなぎ目を踏むリズミカルだけど鈍い音と、蛍光灯の反射が煽る不安感は、自分の家族が入院していた頃を重ねてドキドキしてしまいました。
さて、「父」が亡くなって初めて会う姉妹なんて、びっくりしてしまいますが、違和感や不信感よりサラッと受け止める3人は現実的というか。これが少し昔の映画だったら感情面で一悶着あったのかもしれないけれど、姉妹として互いを受け入れるあたり、うん、今の時代らしいねって感じ。
そんなことより、彼女達一人一人を軸にしたそれぞれの人生とストーリーとか、広東語、台湾華語、普通話で話されるそれぞれの家族との会話を亡くなった「父」と「火鍋」が一つにしていく過程や演出も良くて、じーんときます。
「父」の人生のパズルのピースの一つと「火鍋の素(スープ)」の味がつながっていく流れは「なるほどね!」ってなるし、最初の舞火龍を背にした「父」はラストにつながるので、ぜひ幕開けに遅刻せずに途中水分を取りすぎずに最初から最後までご覧いただきたい。
そしてそして、アンディ・ラウ様お久しぶりです!
子供の頃、金城武、アンディ・ラウ、トニー・レオンが好きで、香港映画スター名鑑を持ってたんだけど…周りに同じ趣味の友達がいなくて、えぇ…子供の頃から私はボッチです(笑)。インファナルアフェアシリーズやLOVERSのカッコイイお兄さんは時間が経って素敵なイケオジになってました(笑)。
今回は、お人好しなちょっと煮え切らない、主人公の元婚約者役としてイイ味出してます。
最後にこちらは武蔵野館の展示です。
この日はランチの後にもう一つ映画を観たかったので、あまりゆっくり展示を見られなかったので、また今度行こうと思います。
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今回はここまで。
映画鑑賞後の火鍋ランチの記事はこちら